1983年の映画「人生狂騒曲(Meaning of Life)」の「誕生の奇跡;パート2、第三世界」のシーンより、マイケル・ペイリンによる「全ての精子は神聖なり」の歌。
貧乏なのに子沢山の父親が、貧しさゆえに子供を人体実験に売り払う覚悟を決めたとき
何で避妊しないのさ
と非難されての、アンサーソング。
だって父さんはローマ正教徒だから~♪
あっけらかんと歌っているうちに、あれよあれよと壮大なミュージカルに発展。
「ローマ正教じゃしょうがねー」と子供達も納得して売られてゆくのでした。
子供が歌うにはずいぶんな歌詞ですが、そこはモンティ・パイソン。
ちゃんと事前に親の許可をえた歌詞で歌い、マイケルの「Cock(ち×ぽ)」というセリフも撮影時は「Sock(靴下)」で吹き込み、後から差し替えたそうです。
同年にマイケルの主演映画「ストップ・ザ・売春天国」で、売春婦にカトリックの教えを説く宣教師役をしているので、個人プロジェクトでは出せなかった「お下劣アイディア」が、モンティ・パイソン映画に反映されているのかもしれません。
全ての精子は神聖なり(歌詞 訳詞)
- Every Sperm is Sacred -
世の中にはユダヤ教徒がいて、仏教徒もいる
ピンズー教徒に、モルモン教徒だっていて
モハメッドを信じる人達もいるけれど
僕はそんなんじゃないんだ
僕はローマ正教徒
生まれる前からそうだった
カトリックについて一つ言えることは
命を授かったとたん受け入れてくれるってことさ
身長が高い必要はないよ
頭がいい必要だってない
着飾る必要だってないさ
父さんがイッた瞬間にはもうカトリック信者さ
だって~
全ての精子は神聖なり
全ての精子は偉大なり
もしも精子を損なえば
神の怒りに触れるのさ
異教徒達よ汝のそれを
穢れた大地にまき散らせ
さすれば精子を見失い
神の罰が下るだろう
全ての精子は求められ
全ての精子は善良で
全ての精子は望まれた
汝の隣人に
ピンズー、道教、モルモンよ
どこへなと撒き散らすがいいわ
だけど神は精液を
尊ぶ人を愛でるのよ
全ての精子は有益で
全ての精子は素晴らしい
神は皆のを求めてる
僕のも、俺のも、私のも
異端者達よ汝のそれを
山野に丘にまき散らせ
さすれば精子を無駄にした
神の裁きが下るだろう
全ての精子は神聖なり
全ての精子は偉大なり
もしも精子を損なえば
神の怒りに触れるのさ
※ヨーロッパや南米はカトリックの影響が強く、特に離婚や避妊、堕胎を禁じる厳しい戒律があります。
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