2009/11/14

映画「ストップ・ザ・売春天国」(1983年)

モンティ・パイソン後にメンバーが製作した映画は、日本では情報が非常に乏しいため、音声や字幕情報などを共有する目的で紹介します。これらの映画の大半はDVDが廃盤となり復刻される見込みもないので、アマゾンやイーベイなどのイギリス中古市場で入手しましょう。

マイケル・ペイリン製作・主演の映画「ストップ・ザ・売春天国」・・・

邦題つけた奴をぶちのめしたくなるタイトルのせいで、クソ映画臭がプンプンしますね。

えぇ、私もそう思っていました。

エリック・アイドルの親友でモンティ・パイソンのパトロンでもあった、故ジョージ・ハリスン(元ビートルズ)がパイソンズのために作った映画制作会社、「ハンドメイド・フィルムス」にて1983年に製作された映画で、原題は「The Missionary(宣教師)」。

この悲劇の邦題のせいかどうかはともかく、日本では劇場未公開でDVD未発売(VHSのみ)。本国イギリスでもDVDは廃盤となっているので、なかなか入手しづらいのが現状。ところがこの間、いつものようにイーベイでモンティ・パイソン漁りをしていたとろ、なんと99ペンス(約150円)で放出されているではないですか!?

マイケルの価値が1ポンド未満というのもファンとしては微妙なのですが、「だまされてもいい♥」と即落札してみました(送料入れても3ポンドだった)。

出品されていたのは(正規品とはいえ)超廉価版らしく、ペラペラの紙パッケージのみ。出品者が入れてくれた封筒の方が立派という値段相応のブツ。英語音声のみで聴覚障害者用の英語字幕はもちろんなし。DVDメニューすらもない簡素なDVDでしたが、ちゃんと再生できました。

内容は、1900年代の初頭の古きよきイングランド。植民地アフリカでの任務を終え、婚約者と結婚するために帰国した真面目な宣教師(マイケル・ペイリン)は、司教にロンドンでの売春婦たちへの伝道を命じられる。帰国船で出会ったお金持ちのお色気夫人レディー・イザベルをパトロンに、順調に宣教活動をはじめるが、売春婦にはモテモテ、イザベルにもマジ惚れされて婚約者と板ばさみに、ついには教区からは伝道所の閉鎖を命じられ・・・

一言でいうと、マイケルがモテてモテて困っちゃう映画です


マイケルの映画に繰り返し出てくるパターンですが、迫りくる半裸の美女を純朴なマイケルが拒否るというお約束の童貞妄想的シーン

アントラックス城しかり、ジャバー・ウォッキーしかり。こういったシーンのビデオコメンタリーでは、たいていマイケルが「Schoolboys’ Dream!」と叫んでいるのがお約束ですが、マイケルの趣味なんでしょうか?

公開年が「人生狂騒曲(Meaning of Life)」と完全にかぶるため、マイケルの髪型もムスタッシュ(口ひげ)も、「全ての精子は神聖なり」の撮影時とまったく同じです。時代設定も似たようなものなので、映画の中で「全ての精子は~」と歌いだしてもまったく違和感がありません。

私の英語力では7割ぐらいしかセリフも聞き取れませんが、テンポもよく十分楽しめました。
シナリオが大雑把で、お笑いも途中クスっとなる程度のマイルドさのため、モンティ・パイソン的なコメディを求めるとがっかりするかも知れませんが、リッピング・ヤーンの雰囲気が好きな人、なによりマイケル・ペイリンが大好きにはたまらないでしょう。オススメです。

劇中、7人目のパイソンこと、ボンゾドッグ・ドゥーダーバンドのニール・イネスがパブの芸人役で1曲歌ってます!

※この映画の場合、ebayなどでの商品写真が正方形の場合は廉価版紙パッケージ、長方形の場合はプラスティック・パッケージと判定できそうです。



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