モンティ・パイソン最後の映画、1983年の「人生狂騒曲(Meaning of Life)」の「生体肝移植」スケッチから、エリック・アイドルによる「ギャラクシー・ソング(銀河の歌)」。
同映画のマイケル・ペイリンの歌「全ての精子は神聖なり」で、映画予算の大半を使い果たしてしまったため、「精子」に比べるとずいぶん簡素なセットでの撮影ですが、エリックの歌のすばらしさは文句なし。
いやなことがあった時にはこの歌を聴くと癒されます。
物語は、ある日「臓器ドナー」の意思カードを持っていたブラウン氏(テリー・ギリアム)のもとに、臓器バンクの職員(グレアム・チャップマンとジョン・クリーズ)が強制的に肝臓の取立てに来ます。臓器を強制回収され(おそらく死亡した)ブラウン氏の妻(テリー・ジョーンズ)に対しても「肝臓くれ」という職員に、「怖いわ」と拒否するミセス・ブラウン。
それならと冷蔵庫を開けると、謎の男(エリック・アイドル)が出てきて宇宙の広大さを歌い始め・・・
ハンサムで細身で背の高いエリック(180cm)ですから、銀髪にピンクのスーツにステッキ姿というインチキ詐欺師のような格好がよく似合います。
ギャラクシー・ソング(歌詞 訳詞)
- Galaxy Song -
落ち込むことがあったらミセス・ブラウン!
つらくて苦しいことがあったなら
周りが不快で無分別なバカばっかりで
もうたくさんだと思うなら~
ただ思い出して
あなたは1時間に1,500Kmも
進化しつつ自転する星にいることを
1秒にすれば30Kmの軌道に乗って
太陽は全ての力の源となっている
太陽と僕らと、僕らが見ている星たちは
1日に160万Kmも動いている
銀河のふちでは1時間に65万になり
僕らはそれを天の川と呼ぶんだ
僕らの銀河は千億の星を従え
端から端まで10万光年もある
ふくらんだ中は1万6千光年の厚みがあるけど
僕らより外側は3千光年の幅しかないんだ
僕らは宇宙の中心から3万光年にいて
20億年の周期で回っている
僕らの銀河はこの素晴らしい10億のうちの
100万のうちのたったひとつで
宇宙は膨張し続けている
宇宙は膨張に膨張を続けて
あらゆる方向にものすごい勢いで進んでる
その光のスピードは知ってのとおり
1秒に1億2千万Kmで何よりも速い
だから思い出して
自分がちっぽけで不安だと感じたとき
あなたの誕生がどんなに素晴らしく稀有なことか
だから祈って
宇宙のどこかには知的な存在がいることを
だってバカは全部この地球に落ちたんだから
※素晴らしい歌ですが、宇宙に関するこれらの数値はデタラメらしいです。
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